リフォームの小話(7)

断熱と通気の両立で快適に

いつも「家を楽しむ鉄と木の家具雑貨DIY用品」ファクトリー エッジアンドエッジをご利用いただきまして
まことにありがとうございます。Edge&Edgeの店主です。

夏です。。毎日暑いですね。
引き続きリフォームについて。今回は省エネリフォームにおける「断熱」についての小話です。

唐突ですが、一般家庭でのエネルギー消費量は「給湯」「照明・家電」「冷暖房」が、
ほぼその1/3ずつを占めるのだそうです。
前者二つは設備や機器の高効率化で改善が進みましたが、三つ目の「冷暖房」はいくらエアコンや
暖房機器が省エネ化してくれても、建物自体が高気密化してないとなかなか効果があがりません。
最近の新築戸建(十分な断熱工事が行われていれば)では不便はないと思いますが、
古い住宅などで断熱が手薄な建物では、特に冬の寒さなど切実な問題と言えるでしょう。
そんな問題を解決するには断熱性能をあげるためのリフォーム工事が必要です。

・外断熱工法
その名の通りで家の外側、つまり屋根や壁を断熱材の層で包む工法です。
木造はもちろん鉄骨やRCでも可能です。熱の損失が抑えられ効果ももっとも高い工法と言えるでしょう。
一方で既存の壁を外したり足場を作る必要があったり等でやや大がかりな工事になりがち。
少々割高な工法とも言えます。また断熱材が外側を覆うためその分だけ厚みがでてしまいます。
建物周辺にはそれ相応のスペースが必要となります。

・内断熱工法
対して内断熱は屋根や壁(躯体)の内側に断熱材を設置します。
こちらも木造、鉄骨、RCで可能。気密性の確保は外断熱には劣りますが費用や工期がおさえられます。
また断熱材の厚みは内側へでるので室内が狭くなってしまいます。
例えばリビングルームだけ。または寝室だけ。などワンポイントのリフォームも可能です。

また、ここまでの規模のリフォームはせずとも、例えば防犯小話で触れた複層ガラス。
これに樹脂サッシの窓枠を組み合わせるリフォームをしてみるのもある程度の効果が期待できます。

このように私たちに快適な空間を提供してくれる家の高気密・高断熱化ですが、
一方でどうしても換気不十分になりがちなため空気が汚れ易い状況を作ってしまうとも言われます。
例えばシックハウス症候群などの遠因の一つとなりかねないことも考え合わせ、
断熱リフォームの際には、十分な換気や常時の通気性能の確保や向上についても事前に検討しておきたいものです。

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